「オロナインには、まぶたの脂肪燃焼効果があるから、塗るだけでパッチリ二重になれる」という噂がネット上で飛び交っています。
オロナインは、近所の薬局ですぐに買えるし、何といってもプチプラなのが魅力。
アイプチでまぶたが伸びるリスクや高いアイクリームを買うことを考えると、オロナインの効果にすがりたくなる気持ちもわかります。
ですが、噂は本当なのでしょうか?
結論から言うと、オロナインに脂肪燃焼効果はなく、二重になる効果を期待するのも間違いです。
さらに言うと、オロナインが目に入ると危険なのでやめましょう。
この記事でわかること
- オロナインにまぶたの脂肪燃焼効果があると勘違いされている理由
- オロナイン以外でまぶたの脂肪を燃焼して二重にする方法
オロナインにで二重になれるって本当!?
オロナインH軟膏といえば、どの家庭にも常備されているのでは?というくらいポピュラーな軟膏ですよね?
冬はしもやけが酷い私も、長年愛用しています。
しもやけやあかぎれに効くというのはよく知られていますが、最近では「オロナインで二重になった」、「オロナインには脂肪燃焼効果があるからまぶたに塗れば、ぱっちり二重になれる」という噂が・・・
本当なのでしょうか?
オロナインで二重になれるなら早く知りたかったけど、信憑性がないような気がする・・・
- オロナインに、まぶたの脂肪燃焼効果がある成分が含まれているのか?
- そもそも、まぶたの脂肪が減ったからと言って二重になれるものなのか?
という2点が気になります。
結論から先に言ってしまいますが、この記事でお伝えしたいことは以下の通りです。
ココがポイント!
- オロナインには脂肪燃焼効果のある成分は含まれていない
- オロナインに含まれるワセリンのラップ効果で発汗作用はあるかもしれないが、汗をかく=脂肪燃焼ではない
- 実際に二重になったという人は、もともとまぶたの構造的には二重の「隠れ二重」なだけで、オロナインの効果ではない
- 二重を目指すなら、目に入ると危険なオロナインではなく、他の安全な目元用化粧品がおすすめ
オロナインに、まぶたの脂肪燃焼効果のある成分は含まれているの?
脂肪燃焼効果のある成分ってどんなもの?
発汗作用により脂肪燃焼効果があると言われるボディクリームや発汗ジェルに含まれているのは、トウガラシ成分やショウガ成分など。
体を温める成分が配合されているものが多くなっています。
具体的には、「ショウガオール」「トウガラシチンキ」「バニリルブチル」などの温感成分で、発汗作用、新陳代謝UPの効果があります。
発汗作用という意味では油分も該当します。
水分の蒸発を防いで油膜の役割を果たすワセリンなどを塗った状態で運動すると、サウナスーツを着ているような効果を得ることができます。
オロナインの成分と効果
発汗作用、脂肪燃焼作用のある成分が分かったところで、次にオロナインの成分を見ていきましょう。
オロナインの有効成分はクロルヘキシジングルコン酸塩液で、その作用は殺菌です。
オロナインの成分
【主成分】
クロルヘキシジングルコン酸塩液
【添加物】
ラウロマクロゴール、ポリソルベート80、硫酸Al/K、マクロゴール、グリセリン、オリブ油、ステアリルアルコール、サラシミツロウ、ワセリン、自己乳化型ステアリン酸グリセリル、香料、精製水
【効能・効果】
にきび、吹出物、はたけ、やけど(かるいもの)、ひび、しもやけ、あかぎれ、きず、水虫(じゅくじゅくしていないもの) 、たむし、いんきん、しらくも
オロナインの正体は、"消毒用軟膏"です。
だから使って本当に効果があるのは、軽いニキビ、すりきず、きりきず。
水虫やあかぎれ、やけどにも効果的となっていますが、あくまでも”消毒”するだけで、炎症を抑える効果はありません。
まぶた以外に使う場合でも、効果・効能を正しく理解し、万能だと思わないことが大切なんですね。
オロナインにまぶたの脂肪燃焼効果のある成分は含まれていない
発汗作用、脂肪燃焼効果のある成分と、オロナインに含まれる成分を見比べてみてください。
オロナインにまぶたの脂肪燃焼効果のある成分は含まれていないことが分かりますね?
添加物のラウロマクロゴール、ポリソルベート80、自己乳化型ステアリン酸グリセリルというのは合成界面活性剤のこと。
界面活性剤とは本来なら混ざり合わない水と油などの成分同士を混ざりやすくするためのもので、シャンプーやトリートメント、クレンジング剤、洗剤など日常生活で使ういろいろなものに含まれています。
マクロゴールは軟膏の調剤用の成分です。皮膚保護剤として用いることもあります。
硫酸Al/Kには、防腐殺菌作用、収れん作用があり、止血剤、制汗剤として使用されます。
グリセリン、オリブ油、サラシミツロウ、ワセリンなどには、水分の蒸発を防ぐ効果があります。
トウガラシ成分やショウガ成分などの、脂肪燃焼効果のある成分は含まれていないことが分かります。
まぁ、トウガラシ成分やショウガ成分をまぶたに塗るという選択肢はあり得ませんが・・・
オロナインに発汗作用はある?
オロナインに脂肪燃焼効果はありませんが、発汗効果についてはどうなんでしょう?
SNSでは、まぶたに塗ると汗をかく効果があり、それにより「汗をかく=脂肪燃焼効果=二重になれる」と噂されています。
ワセリンなどの油膜作用のある成分をボディに塗ると、発汗効果があることは確かです。
オロナインに含まれるグリセリン、オリブ油、サラシミツロウ、ワセリンには水分の蒸発を防ぐ油膜作用があるので、サウナスーツ着用効果がありそうですよね?
ですが、仮にまぶたへの発汗効果があったとしても、だからと言って二重になれるわけではありません。
なぜなら、発汗作用と脂肪燃焼効果はあまり関係がないからです。
汗をかくということは、体から水分が抜けるというだけであって、脂肪が落ちるわけではないんです。
岩盤浴やサウナで大量の汗をかいた後は確かに体重が減っていますが、あれは体内の水分が抜けた分が減っているだけ。
だから、その後ビールを飲んだり食べたりすればすぐに元に戻ってしまいますよね?
確かに汗をかくとデトックス効果があるので、内臓の働きは良くなり、それが脂肪燃焼効果につながる場合もあります。
ですが、汗をかく=脂肪燃焼ではないのです。
ですから、オロナインに含まれるワセリンをまぶたに塗って脂肪燃焼というのは、無理だということが分かりますよね?
オロナインを塗って発汗を促すことは可能かもしれませんが、まぶたの脂肪は燃焼しません。
そもそも二重になるメカニズムってどんなもの?
そもそも、まぶたの脂肪が燃焼されたからと言って、一重の人が必ず二重まぶたになれるわけではありません。
なぜかというと、一重まぶたと二重まぶたの違いは、脂肪の量ではなく、まぶたを開く筋肉「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」の構造的特徴の違いにあるからです。
美容整形外科で行われている二重治療には、まぶたの脂肪取りもありますが、あれは埋没法などの他の二重術と組み合わせて行われるもの。
ほとんどの場合、まぶたの脂肪を取っただけでは二重になれません。
一重まぶたと二重まぶたの違い
一重と二重は、目を見開くときに使われる筋肉の構造が根本的に違います。
二重まぶたの場合
「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」とは、目を見開くときに使われる筋肉で、この筋肉の収縮によってまぶたが持ち上がります。
この眼瞼挙筋が枝分かれしている人が二重まぶたになります。
枝分かれした眼瞼挙筋の一部は、瞼板という眼球が入っている軟骨の枠にくっついており、もう一方は上瞼の皮膚ともつながっています。
目を開くと瞼板と上まぶたの2ヶ所で引き上げられ、くっついた皮膚が折り込まれることによって二重のラインが形成されます。
一重まぶたの場合
一重まぶたの人は、眼瞼挙筋が枝分かれしておらず、瞼板の一ヶ所だけで引き上げられるため、一重まぶたになります。
つながっていたとしても、つながりが弱かったり、まぶたの皮下脂肪が多かったりするため、一重に見えることもあります。
なぜオロナインに「まぶた脂肪燃焼効果」があると勘違いされているのか?
オロナインの成分を解析した結果、脂肪燃焼効果はないことが分かりました。
ですが、SNSを見ると、実際にオロナインで二重になれた人もいるようです。
オロナインに脂肪燃焼効果はないはずなのに、どうしてなのでしょうか?
考えられるのは、もともと構造的には二重の「隠れ二重」タイプだったということです。
二重まぶたは、眼瞼挙筋が皮膚とくっついていることで、目を開けたときに二重のラインが出現する仕組みでしたね。
このような構造上の問題もあるので、一重の人が突然二重になるというのは難しいです。
ですが、自分では一重だと思っていたのに実は二重だったという場合があります。
実は眼瞼挙筋と皮膚がつながっているんだけど、つながりが弱かったり、乾燥でたるんでいたり、まぶたの皮下脂肪が多かったりするため、一重に見えるケースです。
このような「隠れ二重まぶた」の場合は、保湿をしっかりしたり、老廃物を流すマッサージしたりすることで二重になれることがあります。
「オロナインのまぶた脂肪燃焼効果」の噂の真相は?
- 「隠れ二重」の人が、オロナインの保湿効果でハリが出て二重に
- 「隠れ二重」の人が、マッサージをあわせて行うことでむくみが解消されて二重に
「隠れ二重」の人が、オロナインの保湿効果でハリが出た結果、二重まぶたに
意外かもしれませんが、保湿効果と二重効果には関連があります。
なぜかと言うと、まぶたがたるむと二重の実現は難しく、たるみは乾燥によっても引き起こされるからです。
つまり、オロナインで二重になれたという人は、もともと保湿が足りていなかった可能性があります。
「隠れ二重」の人が、オロナイン塗布後に行うマッサージでむくみが解消された結果、二重まぶたに
オロナインで二重になれた多くの人が、オロナインを塗ることとマッサージをあわせて実践しているようです。
ですので、オロナインの効果ではなく、マッサージをすることでむくみが解消され、その結果二重まぶたになったということも考えられます。
つまり、「オロナイン」+「マッサージ」で二重になれた人は、まぶたの脂肪ではなく、老廃物をため込んでむくんでいただけなのかも!
また、あまり期待はできないものの、ワセリンなどによる発汗作用にも、むくみ解消効果がありますね。
オロナインで二重にする方法の危険性・リスクを知っておこう
オロナインの主成分であるクロルヘキシジングルコン酸塩は、粘膜には使用してはいけないことになっています。
粘膜面へ使用することで、ショック、アナフィラキシーの症状の発現が報告されているからです。
オロナインの使用説明書にも、以下のように記載されています。
目に入らないように注意してください。万一、目に入った場合には、すぐに水又はぬるま湯で洗ってください。なお、症状が重い場合には、眼科医の診療を受けてください。
オロナインのまぶたの脂肪燃焼効果で二重にしようとする人は、「まぶたに塗るだけだから大丈夫」と思うかもしれませんが、汗をかいたり、目元をこすったりすることで目に入ってしまうことはあります。
また、クロルヘキシジングルコン酸塩液というのはエタノールを含有しているため、粘膜に使っちゃいけないのはもちろん、肌の弱い人は普通の部位に塗ってもかぶれなどの刺激を感じる場合もあります。
ですので、顔のパーツの中でも一番薄くてデリケートな目元には使わないほうが良いです。
オロナインよりも安全な化粧品で二重を目指そう!
隠れ二重の場合は、オロナインじゃなくても二重になれる可能性が高い!
オロナインに「まぶた脂肪燃焼効果」はありません。
発汗効果を感じるなら、それはワセリンなどの保湿成分によるラップ効果であり、オロナインの有効成分によるものではありません。
そればかりか、オロナインが目の粘膜に入った場合、重篤なアレルギー症状を招くこともあります。
危険なので、二重にするためにオロナインを使用するのはやめましょう。
どうしても二重になりたいけど整形は嫌だ・・・という場合は、アイプチやアイクリームがおすすめです。
オロナインで二重になれたという人は、もともと構造的には二重の「隠れ二重」タイプ。
「隠れ二重」タイプなら、わざわざ危険なオロナインを使わなくても、他の安全な目元用化粧品で二重になれる可能性が高いです。
アイプチで毎日癖付けしたり、アイクリームで目元をマッサージすることで、もともとあった二重ラインが目立つようになるわけです。
二重まぶた形成に役立つおすすめの化粧品をご紹介しておきますね。
夜専用のふたえ養成コスメ!
ナイトアイボーテ
ただの接着剤タイプのアイプチだと、まぶたの皮膚が伸びて二重になれる可能性が低くなってしまいます。
アイプチを選ぶ際には、皮膚の引き締め効果や保湿効果、ハリ・弾力アップ効果など、美容成分が豊富に配合されたものを選ぶのがおすすめです。
ナイトアイボーテアイボーテの最大の特徴は、美容成分がかなりたくさん配合されているという点。
これが従来のアイプチと大きく違う点です。
普通のアイプチはただの接着剤やノリの成分と一緒だけど、ナイトアイボーテには肌の引き締め効果や肌荒れ防止効果、保湿効果のある成分が配合されているんです。
だから、まぶたが伸びてしまうリスクはかなり低いです。
肌を保護する成分がふんだんに含まれているのにも関わらず、接着効果はかなりのもの。
朝まで外れないので、しっかりと二重にクセづけしてくれます。
こんな人におすすめ!
- 普通のアイプチでまぶたが伸びるのが心配
- 普通のアイプチは目立つから嫌
- 普通のアイプチだと肌荒れしてしまう
商品情報
- 本体価格:4,950円(税込)
※お得な定期購入の場合、3,278円(税込) - 成分:エタノール、水、(メタクリロイルオキシエチルカルボキシベタイン/メタクリル酸アルキル)コポリマー、BG、DPG、グリセリン、メチルパラベン、ボタンエキス、アルテア根エキス、フユボダイジュ花エキス、アルニカ花エキス、サクラ葉エキス、メチルパラベン
アイプチは一定期間の使用にとどめよう
いくら良いアイプチを選んだとしても、まぶたに負担をかけることに変わりはありません。
まぶたの皮膚は薄くてとてもデリケート。
また、「隠れ二重」タイプは、眼瞼挙筋が皮膚が実はつながっているんだけど、つながりが弱い可能性が高いとお伝えしまたね。
あまりまぶたに刺激を与えると、そのわずかなつながりが外れてしまうことも・・・
よって、アイプチを使う場合は、長期間使用し続けるのは避けたほうが良いです。
「二重になれそうかな?」と、ちょっとの間使ってみて、なれそうなら短期集中で使用し、なれないようならスッパリ諦めて他の方法を試すのがおすすめです。
まぶた専用の引き締めジェル!
リッドキララ
アイプチによるまぶたへの負担が気になる人には、こちらがおすすめ。
アイプチのようにくっつける仕組みではないのでまぶたへの負担がないのにもかかわらず、すぐにパッチリ目になれるという美容ジェルです。
リッドキララが凄いのは、塗ってすぐ効果を実感できる速効性。
まぶた専用の引き締め成分「リッドキシル」が塗布した部分に人工皮膜を形成。
肌表面にフィルムを作ることで、上まぶたを素早く引き締め、瞬時にピンッ!と持ち上げます。
アイプチと違って接着成分で無理に固定するのではなく、引き締め成分で自然に持ち上げるという点が良いですよね。
「アイプチは使いたくないけど、ただのアイクリームじゃ物足りない。ある程度の即効性は欲しい。」
という人に特におすすめです。
また、物理的被膜効果だけではなく、たるみに根本からアプローチできるペプチドなどの美容成分もたっぷり配合。
- 塗ってすぐに引き締める「即効性」と
- 使い続けることで土台を引き上げる「継続性」
の両方を兼ね備えているところが嬉しい♪
こんな人におすすめ!
- すぐに効果を実感したい
- アイプチはまぶたが伸びるので使いたくないけど、即効性は欲しい
- 二重が三重や一重になってしまった
- まぶたが下がって目が小さくなってきた
リッドキララ商品情報
- 本体価格・容量:4,378円(税込)/10g(※お試し定期コース利用時)
- 本体使用期間:約1ヶ月分
- 成分:ネムノキ樹皮エキス、カラスムギ穀粒エキス、トリフルオロアセチルトリペプチド-2など
- お得な定期コースあり
まとめ
オロナインにまぶたの脂肪燃焼効果はありません。
本来の効果・効能である「消毒」以外の目的で使うのはやめましょう。
そもそも目元には使っちゃダメです。
「オロナインのまぶた脂肪燃焼効果」の真相
- オロナインにまぶたの脂肪燃焼効果のある成分は含まれていない
- オロナインは粘膜に入ると重篤なアレルギー症状が出る場合があるので、目元への使用は避けるべき
- オロナインで二重になれたというのは、「隠れ二重まぶた」の人だった可能性が高い
- 「隠れ二重まぶた」の人なら、もっと安全な方法で二重を目指せる
自分では一重だと思っていても実は隠れ二重だったということもあります。そういう人は、オロナインにこだわらなくても二重になれる可能性が高いので、もっと安全な方法で二重まぶたを目指しましょう!