「目の下のクマ」=「寝不足」というイメージがありますよね?
ですが、クマができる原因は寝不足だけではありません。
実際、「よく寝ているのにクマが治らない・・・」ということってありますよね?
そんな場合は、他の生活習慣が影響しているのかも。
また、クマにもいくつか種類があり、それぞれ対処法が違います。
間違ったケアをすると逆効果になることもありますので、注意が必要です。
そこで、この記事では、
- 寝不足でクマができるメカニズム
- クマの種類と見分け方
- クマができやすい人の特徴・NG習慣
などをご紹介したいと思います。
そもそも何で寝不足だと目の下にクマができるの?
「目の下のクマ」=「寝不足」っていう思い込みはあるよね?
そもそも何で寝不足だとクマができるのかな?
寝不足で目の下にクマができるのは、「血行不良」が原因です。
寝不足でクマができるメカニズム
- 睡眠中は副交感神経が優位のリラックス状態。心拍数は下がり血管は拡張する。
↓ - 寝不足が続くと血管は収縮し、血液の流れが悪くなり、血行不良に。
↓ - 血行不良だと血液中に酸素が行き渡らなくなり、毛細血管が青くなる
↓ - 目の下の皮膚は薄いので、毛細血管が青くなるとそれが透けて見える=クマ
これが、寝不足によってクマができるメカニズムです。
寝不足が原因のクマは、青くなった毛細血管が透けて見えている状態。
いわゆる「青クマ」ですね。
目の下が青くくすんでいたら、寝不足を疑いましょう。
寝ているのにクマが治らない場合、原因は寝不足じゃないかも
寝不足が原因のクマは、たっぷり睡眠をとれば消えるから一番改善が簡単ね。
よく寝ているのにクマが消えない場合は?私の目の下、いつも真っ黒なんだけど・・・
クマの原因は寝不足だけじゃないの。恵子のは、たるみが原因の黒クマね。
目の下にクマがあるだけで生活に疲れて老けた印象になってしまうので一刻も早く改善したいのに、よく寝ても消えない・・・
こんな場合は、寝不足以外の原因も疑ってみましょう。
そもそもクマには3種類ある
「クマ」と一口に言っても、いくつか種類があり、それぞれ原因と対処法が違います。
種類 | 原因 | 見分け方 | 対策 |
---|---|---|---|
青クマ | 血行不良 | 目の下の皮膚を横に引っ張ると消える、その日の体調によって薄くなることもある | ・血行促進 |
茶クマ | 色素沈着 | 茶色または黄色くくすんでいる、体調によって薄くなることはなく常にある | ・目元への刺激を避ける ・紫外線対策 ・美白ケア |
黒クマ | たるみ | 皮膚を引っ張るまたは上を向くと消える | ・ハリを高めるスキンケア ・眼輪筋の筋力アップ |
一番よく知られているのが寝不足による血行不良が原因の青クマ。
ですが、いくら寝ても治らない場合は、それ以外の茶クマや黒クマの可能性があります。
また、血行不良の原因も寝不足だけではありません。
青クマが治らない場合、寝不足だけではなく、ストレスや疲労、冷え性などのその他の原因へ対処する必要があるかもしれません。
ということで次に、クマができやすい人の特徴やNG習慣についてみていきたいと思います。
寝不足だけじゃない!青クマができやすい人の特徴・NG習慣
青クマができるのは血行不良が原因です。
ですが、その血行不良が起こる原因は寝不足だけじゃありません。
ストレス過多
ストレスも血行不良の原因のひとつ。
睡眠中は副交感神経が優位のリラックス状態で、その状態だと血管が拡張され、血流が良くなります。
ですが、ストレスはその逆の状態を生み出してしまいます。
ストレスは自律神経を乱れさせ、緊張状態を生む交感神経が優位の状態に。
そうすると、血液の循環がうまくいかなくなります。
また、血管を収縮させるストレスホルモンが大量に分泌されるため、血管が狭まり、血液がうまく流れなくなります。
一気に強いストレスにさらされたときに、サーっと血の気が引いて体温が下がった感じを体験したことはありませんか?
あれは、血流が一気に悪くなっているからです。
強いストレスにずっとさらされていたら病気にだってなるんですから、青クマができるのも無理はありませんね。
ストレスを完全になくすことはできませんから、自分なりの解消法を見つけると良いでしょう。
PCやスマホの利用時間が長い
目を酷使する生活習慣も、目元の血行不良の原因のひとつ。
パソコンやスマートフォンの利用時間が長い人は要注意です。
至近距離だけを見つめ続け、視線を動かさない時間がが長く続くと、目の周りの筋肉(眼輪筋)がこわばります。
筋肉が硬くこわばると血管を圧迫し、血流が悪化。
仕事柄どうしてもパソコンやスマートフォンの使用を避けられない場合は、休憩をこまめにとる、目元を温める、ツボ押しやマッサージでコリをほぐすなどの対策が必要です。
冷え性
寝不足じゃなくても、ストレスがなくても、もともと冷え性の人っていますよね。
冷え性の人は、青クマができやすいので体を温めて血流を促す対策が必要です。
有効なのは、運動と入浴。
適度な運動で全身に筋肉がつけば冷え性の体質改善になります。
また、毎日湯船に浸かることでも血行を良くすることができます。
忙しい時期や夏場などはついついシャワーだけで済ませてしまうこともありますが、なるべく湯船にゆっくりつかるのを習慣にしましょう。
入眠の2時間前くらいに入浴すれば睡眠の質も上がり、寝不足によるクマ予防にもなります。
冷たい食べ物・飲み物が好き
冷え性ともかかわってきますが、青クマができやすい人には冷たい食べ物や飲み物が好きな人が多いです。
野菜は生野菜しか食べないとか、冷たいジュース、アイスコーヒー、アイスティーなどが好きな人は体が冷えやすいので注意しましょう。
喫煙者である
クマに限らず、喫煙が美容の大敵であることは言わずもがなですよね?
その大きな理由は、ニコチンに血管を収縮させる作用があるから。
血管が狭くなれば血液が流れにくくなり、血行不良の原因となります。
また、ニコチンによって睡眠の質も落ちるため、寝不足の原因にもなり、クマを悪化させてしまいます。
どうしてもやめられない人は、せめて本数を減らすようにしたいですね。
茶クマができやすい人の特徴・NG習慣
寝不足じゃないのにクマが治らない・・・という場合、そのクマは色素沈着が原因の茶クマかもしれません。
茶色または黄色くくすんでいる、体調によって薄くなることはなく常にあるという場合は、茶クマの可能性が高いです。
色素沈着は刺激によってできます。
刺激が与えられると、肌が刺激から防御するためにメラニンを出してしまうんです。
茶クマを作りやすい以下のような習慣がないかどうか確認してください。
目元をこする癖がある
花粉症やアレルギーがあると、目元がかゆくなって擦ってしまいがちですよね?
それが目元へ刺激を与え、色素沈着の原因となります。
かゆい時には目薬をさすなど、擦る以外の方法で解決するようにしてください。
アイメイクが濃い
ウォータープルーフのマスカラやアイラインなどでバッチリメイクをしている人は、メイクを落とす際に目元をゴシゴシ擦って落としていませんか?
肌にとっては、メイクオフ時の刺激が一番リスクが高いので注意しましょう。
できれば、スルッと簡単に落とせるようなナチュラルメイクで過ごすのがベスト。
どうしても濃いメイクをしたい場合は、目元は必ずポイントメイクリムーバーで優しく落とすようにしてください。
ベースメイクとアイメイクを同じクレンジングで一緒に落とそうとするのはNG。
同じクレンジングで一緒に落とそうとすると、どうしてもゴシゴシしないと落とせないので、色素沈着の原因になってしまいます。
ポイントリムーバーを染み込ませたコットンを目元にあててメイクをふやかしてから、優しくなでるようにオフすることが大切です。
紫外線対策をあまりしない
目元を擦るといった物理的刺激ではないので見落としがちですが、紫外線も目元への刺激となります。
要するに日焼けをしないようにしましょうということです。
紫外線が強い夏は誰でもきちんとUVケアをすると思いますが、秋冬になるとおろそかにしがちですよね?
ですが、紫外線は1年中降り注いでいますし、肌老化につながるUVAはガラスも透過するため屋内でも油断できません。
曇りや雨の日も地上に届いているので天候も関係ないです。
ベランダでちょっとの間洗濯物を干すだけだから、朝ちょっとそこのコンビニまでパンを買いに行くだけだから、と少しの間だけ日焼け止めを塗るのをサボってしまうのはNG。
肌は感熱紙のようなもので紫外線が肌に当たったことで化学反応を起こすので、浴びている時間は関係ないんです。
季節や天候、屋外屋内問わず1年中紫外線対策を行うことが、クマ予防に有効です。
黒クマができやすい人の特徴・NG習慣
良く寝ているのにクマが治らない・・・という場合、そのクマはたるみが原因の黒クマという可能性もあります。
皮膚を引っ張るまたは上を向くと消えるという場合は、黒クマの可能性が高いです。
私のクマは3種類のクマの中でも、一番厄介な黒クマなんだって・・・
黒クマの正体はたるみですから、改善にも時間がかかります。
黒クマができやすい人の特徴やNG習慣を見ていきますので、心当たりのある人は予防に努めてくださいね。
PCやスマホの長時間利用などで目を酷使している
PCやスマホの長時間利用は、青クマだけではなく黒クマの原因にもなります。
目元のたるみの原因として大きいのが眼輪筋の衰えですが、PCやスマホの長時間利用は眼輪筋の衰えに拍車をかけます。
ただでさえ筋力というのは年を重ねれば衰えるものですが、使わなければさらに衰えは進みます。
PCやスマホを見ている間は瞬きの回数が少なくなるため、ますます眼輪筋の衰えが進んでしまうんです。
仕事柄どうしても利用時間を短くできない人は、眼輪筋のトレーニングで筋力アップするのがおすすめです。
甘いものや炭水化物が好きでよく食べる
肌老化の原因のひとつに、「糖化」があります。
糖化というのは、体の中で余った「糖」がタンパク質と結びついて老化物質となる現象のことです。
糖化が進むと肌のハリと弾力を支えているコラーゲンが劣化し、肌はたるみ、黄ばんできます。
体内で糖を余らせないよう、甘いものや炭水化物などの糖質は控えめにしてくださいね。
どうしても減らしたくない人は、摂取した糖を運動で消費してしまいましょう!
食後30分以内に運動すれば血液中に糖があふれ出すのを防ぐことができますよ!
エイジングケアをしていない
黒クマの原因は、たるみ。
ですから、ハリを高めるスキンケアは必須です。
たるみは保湿だけでは改善できないので、エイジングケアを取り入れましょう。
ポイントはコラーゲンの生成を促す成分が配合された化粧品を使うこと。
以下の記事の内容も参考にしてくださいね。
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まとめ
寝不足だけがクマの原因じゃないということをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
目の下のクマができやすい人の特徴・NG習慣とは?
- 「青クマ」ができやすい人の特徴・NG習慣
・ストレス過多
・PCやスマホの利用時間が長い
・冷え性
・冷たい食べ物・飲み物が好き
・喫煙者である - 「茶クマ」ができやすい人の特徴・NG習慣
・目元をこする癖がある
・アイメイクが濃い
・紫外線対策をあまりしない - 「黒クマ」ができやすい人の特徴・NG習慣
・PCやスマホの長時間利用などで目を酷使している
・甘いものや炭水化物が好きでよく食べる
・スキンケアをあまりしない
寝不足じゃないのにクマが治らない!と思ったら、ほかの原因を疑ってみましょう。