まつ毛をボリュームアップし、目元を華やかに見せてくれる「まつ毛エクステ」。
くっきり二重になるために愛用している一重さんや奥二重さんも多いのではないでしょうか。
ですが「マツエクをしていると、まぶたが下がる」って聞いたことはありませんか?
まぶたのたるみは本来なら加齢とともに起こるものですが、マツエクの影響もあるのでしょうか?
気になるところです。
そこで今回は、
- マツエクとまぶたのたるみの関係
- マツエクでまぶたが下がるのを防ぐ方法
についてご紹介したいと思います。
まぶたが下がる原因にはどんなものがあるの?
まぶたが下がる一番の原因は、「加齢」です。
まぶたや目の下など、目の周りの皮膚は、顔の他のどのパーツよりも薄くてデリケート。
そのため、加齢によるたるみ、シワ、シミ、くすみ、クマなどのトラブルが目立ちやすい部分です。
加齢によって起こるのは、皮膚のたるみと筋肉の衰え。
加齢で起こる変化とまぶたのたるみの関係
- 真皮のコラーゲンやエラスチンが減少・・・引き締めネット構造が崩れ、たるみが目立つようになる
- 表皮のセラミドが減少・・・潤いがなくなり、たるみが目立つようになる
- 女性ホルモンの減少・・・肌にハリと艶がなくなる
- 眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の衰え・・・まぶたを持ち上げる力が弱くなり、たるみが目立つようになる
この中で
この中でマツエクと関連性が高いのは、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)の衰えです。
マツエクをすることで、眼瞼挙筋の衰えが早く進んでしまうことがあります。
それはなぜなのか?その理由について、見ていきましょう。
眼瞼挙筋(がんけんきょきん)は薄くて弱く、ダメージを受けやすい
眼瞼挙筋は、目を見開くときに使われる筋肉。
眼瞼挙筋は、まぶたの先に行くに従って「腱膜(けんまく)」という腱となり、まぶたの先端で「瞼板(けんばん)」という軟骨にくっつい ています。
脳から「目を開け!」という指令があると、「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」が収縮し、「腱膜(けんまく)」につながっている「瞼板(けんばん)」が引っ張り上げられて目が開くという仕組みです。
「腱膜」と「瞼板」とがしっかりとつながっていれば、「眼瞼挙筋」の力は100%発揮されるため、まぶたは簡単に持ち上がります。
ここで注意したいのは、「眼瞼挙筋」とその先端の「腱膜」は、とても薄くて弱い筋肉であるということ。
まぶたを指で触ってみてもわかりますが、「ここに本当に筋肉なんてあるの?」と疑問に思うくらいの薄さですよね。
この薄~い筋肉で、重力に逆らってまぶたを持ち上げなければいけないんです。
さらに、まぶたにはまつ毛が付着しているため、まつ毛の重さも負荷となります。
マツエクをするとその分まぶたの重さが増し、まぶたの老化が早くなります
まぶたを持ち上げる眼瞼挙筋はとても薄くて弱い筋肉。
その弱い筋肉で重力に逆らってまぶたを持ち上げなければいけないうえに、まつ毛の重さまで支える必要があります。
「眼瞼挙筋」の先端の「腱膜(けんまく)」という腱は、ゴムやロープのようなもので、長年使っていると劣化して伸びたり、ちぎれたりしてしまいます。
まぶた+まつ毛の自前の重みだけでもかなりの負荷になるため、40代になると経年劣化でまぶたが下がってくる人が多いです。
自まつ毛だけでもかなりの負担で老化を防ぐのは難しいのに、若い頃からマツエクをしていたらどうなるでしょう?
マツエクの重さが加わると、眼瞼挙筋にとってはかなり大きな負荷となります。
その分だけ、老化が早くなるのは当然と言えば当然です。
この筋肉とマツエクの重さの関係は、女性一人がお相撲さん一人を持ち上げるのに値すると言われるほどです。
足や腕の筋肉のように鍛えれば太くなる厚みがあれば違うのでしょうが、薄くて弱い眼瞼挙筋は鍛えるのが難しい・・・
負荷がかかりすぎると、いずれ力尽きてまぶたを持ち上げるパワーが発揮できなくなってしまいます。
「瞼板」とつながっている「腱膜」は劣化したゴムのように伸びて、ちぎれてしまうことも・・・
そうすると、まぶたのたるみが疾患レベルまで悪化した「眼瞼下垂」になってしまうことさえあります。
まぶたのたるみや眼瞼下垂は、基本的には加齢により起こるものですが、最近では若年化してきているそうです。
若年層でまぶたのたるみや眼瞼下垂の原因となるのは、以下のようなものです。
- コンタクトレンズの長期使用
- 花粉症やアトピー性皮膚炎による目の痒みを引っ掻く刺激
- マツエク、つけまつ毛、アイプチなどのアイメイク
3は、女性特有の原因ですね。
鍛えるのが難しい眼瞼挙筋は、消耗品だと考えられます。
いずれは劣化してしまうものなので、いかに長く大切に使うか・・・ということに配慮する必要があります。
そう考えると、できるだけ負担をかけないためにはどうしたら良いかということが自ずと分かるのではないかと思います。
マツエクは眼瞼挙筋の寿命を縮め、まぶたの老化を早めてしまう可能性が高いんです。
マツエクでまぶたが下がるのを防ぐ方法
マツエクがまぶたが下がる原因になることは分かったけど、スッパリやめるなんてできない・・・
という人がほとんどですよね?
特に一重や奥二重をパッチリ目に見せる目的でマツエクをしていた人には、やめるなんて考えられないと思います。
まぶたへの負担を考えると、いっそのこと美容整形のほうがマシなくらいなんですが、それはそれでリスクがある・・・
それに、マツエクにはメイク時間を短縮できる、ノーメイクでも華やかな目元になれるといったメリットもあります。
メリットとデメリットを比較したうえで、どちらを選択するかは個人の自由。
マツエクをどうしても諦めたくないという人は、上手に付き合っていく方法を見つけないといけません。
そこで、まぶたになるべく負担をかけずに、マツエクを楽しみながらまぶたのたるみを防ぐ方法をいくつかご紹介します。
眼瞼挙筋を鍛える(刺激を与えて機能させる)
眼瞼挙筋は薄くて鍛えるのが難しい筋肉ですが、刺激を与えることで機能させやすくすることができます。
眼瞼挙筋が衰えて目を見開く力が落ちてくると、おでこの筋肉を使って目を開こうとします。
それが癖になると、まぶたはどんどん重くなり、おでこにシワが寄って老け顔が加速します。
ですので、トレーニングで筋肉に刺激を与え、眼瞼挙筋で目を開くことを思い出させてあげる必要があるんです。
そのために役立つのが、以下のトレーニング。
眼瞼挙筋を鍛えるトレーニング
- 両手の人差し指、中指、薬指をおでこと眉毛の上に当てて、おでこの筋肉が動かないように固定します。
- そのまま、できるだけ大きく目を見開きます。このまま10秒キープ。
指でブロックしているので大丈夫だと思いますが、このとき、おでこにシワをつくらないように注意してください。 - 10秒経ったらゆっくり元の状態に戻し、リラックスします
※(2)~(3)を繰り返し10回行います。
眼瞼挙筋が弱ると、おでこの筋肉を使ってまぶたを持ち上げようとします。
そこで、おでこが動かないように手でブロック!
そうすることで、眼瞼挙筋を効率的に鍛えることができます。
私はこれをサボると、すぐにおでこの筋肉で目を見開く癖がついて、目の開きが悪くなります。
毎日継続して、サボりがちな眼瞼挙筋に活を入れることが大切なんですね。
無理のない施術を心がける
マツエクにもいろいろな種類やデザインがありますね。
まぶたが下がるのを防ぎたいなら、なるべくまぶたに負担がかからないデザインのものを選ぶべき。
お人形さんみたいなバサバサまつ毛は女性の憧れですが、まつ毛への負担を考えると重さのあるものは避けたほうが無難です。
量や長さを調整して、軽くてナチュラルなデザインのものを選ぶようにしましょう。
アイクリームでまぶたを引き締め!
まぶたが下がるのを防ぐためには、アイクリームでしっかりとスキンケアすることも大切です。
マツエクでまぶたが下がるのは眼瞼挙筋に負担がかかるからであり、アイクリームでこれを防ぐことはできませんが、皮膚のたるみをケアすることはできます。
予防という意味でなら、保湿とエイジングケアができるアイクリームでOK。
ですが、すでにまぶたが下がってきてしまっている場合は、引き締め効果のあるアイクリームがおすすめです。
私のおすすめは、塗るだけでパッチリ目になれる「リッドキララ」。
皮膚の外側に被膜を作ることで物理的にまぶたを引き上げるので、比較的速攻性があります。
肌の内側からハリをサポートしてくれる効果もあるので、続けるほど効果を実感できます!!
自まつ毛を育てて、マツエク卒業を目指すのが理想!
マツエクは自まつ毛1本にエクステとグルー(接着剤)が付いている状態なので、まぶたへの負担は相当なもの。
上手に付き合っていくのも良いですが、できれば自まつ毛だけで過ごすのが一番です。
いきなりやめられない人は、少しづつ量や長さをナチュラルに近づけていき、最後は卒業、といった手順を踏むと良いですね。
マツエク卒業準備を進める中で最も大切なのが、自まつ毛の育成。
マツエクをやめてもさほど違和感のないくらいまで、自まつ毛をボリュームアップできるのが理想です。
それを考えると、やっぱりおすすめなのは、リバイタラッシュのリバイタラッシュ アドバンス。
エステ・サロンに行かなくても、自分で長くフサフサした魅力的なまつ毛を手に入れられます!
リバイタラッシュは医師マイケル・ブリンケンホフが乳がん後の化学治療で細く、弱く、薄くなった妻のために開発した製品。
お値段お高めですが、サロンに通うことを考えるとむしろ安いのではないでしょうか?
画像出典:LIPS
地毛のまつ毛がこんなに長くフサフサになれば、マツエク、つけまつげ、マスカラのどれも要らないですよね。
ちょっと高いですが、こんなに目に見える効果があると、やる気もわいてきます。
しっかりとボリュームのあるまつ毛に育てて、マツエク卒業を目指したいですね。
まとめ
お手軽に目元を華やかにすることができるマツエクですが、まぶたが下がる、眼瞼下垂になりやすいといったデメリットも・・・
加齢の影響でまぶたが下がるのは避けられないとしても、少しでもまぶたの老化スピードは遅らせたいものです。
そのためには、マツエクをやめる、あるいは上手に付き合うための努力をする必要があります。
マツエクでまぶたが下がる?
- まぶたを引き上げる眼瞼挙筋はとても弱い筋肉
- マツエクをすると、その分だけまぶたに重みが加わり眼瞼挙筋に負担をかけます
- マツエクの重みが、まぶたが下がる原因になる可能性が高いです
- マツエクでまぶたが下がるのを防ぐ方法
・眼瞼挙筋を鍛える(刺激を与えて機能させる)
・無理のない施術を心がける
・アイクリームでまぶたをしっかりケア - 自まつ毛を育てて、マツエク卒業を目指すのが理想!
眼瞼下垂になってしまうと美容整形でしか治せません。
マツエクのデメリットを知り、正しくケアして、まぶたが下がるのを予防しましょう。
すでにまぶたのたるみを感じている場合は、無理せずマツエクをお休みしてまぶたのケアをするのがおすすめです。
ちょっとお休みすることで、元に戻ることもありますよ。